しいかな。

阪神の中央競馬のファイナルレースに今年の力を込めたが、折角中山の最終レースで外人2騎で取り戻した種銭を「そっくりそのまま」持っていかれてしまった。

悔しい思いを胸に東中山へのオケラ街道を導師たちと歩いていると、ふと、花丸和尚が、

「この辺の家はいくらくらいするものなのかのお?」

と言って販売中の新築建売住宅を覗いていた。確かにフェアウェルS◎リッカルドの複勝は「絶対」の自信をもっていた花丸和尚であったが、いくらなんでも家を買うほど儲けられる馬券ではなかろうと思いながら、いや、そう言えば〇⇒◎⇒▲で万馬券だったのを思い出して、背筋が伸びた。

いくら勝ったとか、負けたとかは一切語らない花丸和尚だが、単勝200円の勝負で檀家さんの団体に大盤振る舞いをする花丸和尚だ。この配当ならその位のことがあった可能性は否めない。

いずれにしても「私」の話ではない。
あるのはただ、明日に控えている「東京大賞典」というラストチャンスである。

やるかやられるか?
のるかそるか?
必ずある正解のその選択権は「私」自身が握っているのだ。




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