先週も香港で魅せてくれた中央競馬界の生けるレジェンド武豊Jの伝説の数々は、その全てが前人未到で史上最多であり、簡単にはひっくり返すことの出来ない記録だが、今週末に挑戦する中央競馬平場G1の完全制覇は、これを達成すれば今後100年あっても破られない飛び切りの記録になるのではないだろうか。

武豊JのG1勝利数は104勝(地方・海外含む)だが、2位の岡部幸雄Jの31勝の3倍以上。もちろんこれも破られることのない物凄い記録と言って良いだろうが、G17勝馬というような馬もいるので、単なる数ならば更新不可能ではないのかも知れない。しかし、中央の平地のG1は年間22レース。中山、東京、阪神、京都そして中京の5場、舞台も違えばダートも長距離も短距離もある。全G1制覇は、飛び抜けた実力の上に、更に「運」に恵まれなければ達成出来るものではないことが重要なファクタだ。

私はこれは「奇跡」と呼んでもいいと、思う。

その「奇跡」が今週末、見られるかも知れない。
オーロラを見るよりも、陸上100mの世界記録を目撃するよりも、もっともっととんでもない「奇跡」に会えるかも知れない。

馬の名前は「エアスピネル」、
その意は「救世主」すなわちキリスト」である。

括目しよう。そして「奇跡」を天に祈ろう。

武豊Jが神になる瞬間を。


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